「隠してるわけじゃないけど、わざわざ言うほどでもない」──そんな趣味、ありますよね。
私にとってはそれが「ナイフ」です。
コレクション目的ではなく、道具として実際に使うナイフ。
今回は、長年愛用しているお気に入り3本を紹介します。
一番のお気に入り『鯨』──匠の技が光るカスタムナイフ

このナイフは、カスタムナイフ作家・二部幸夫さんによる作品『鯨』です。”ザトウクジラ”ですね。
2005年4月1日に発注し、納品されたのは翌年の7月。
ほぼ1年3か月待ちの逸品で、もうすぐ20年選手になります。
削り出しの極み
厚さ8mmの鋼材を削りと研磨で仕上げた、まさに“削り出しの芸術”。
この難度の高い加工は、二部さんならではの技。
全長140mm、刃渡り60mmで、シティユースナイフとして作ってもらいました。
手作りのシース(革ケース)

鞘型のシースが付属していましたが、ベルトループに装着したくて袋シースを自作しました。
出来は80点と自己採点していますが、使うほどに味が出てきて、愛着は120点。
このナイフは出番こそ少ないものの、外メシ(デイキャンプ・BBQ)などで細かい作業用に活躍します。
カスタムナイフの世界は奥が深く、人気作家の作品ともなると50万円以上もザラにあります。
それだけに、使う勇気も試されますね。
この『鯨』ナイフはカスタムでも手頃な価格で作っていただきました(今なら数倍?)。
定番の実用モデル『BUCK #112 FG RANGER』

続いては、アメリカBUCK社の定番ナイフ。
フォールディングナイフの代表作『BUCK #110(ワンテン)』のダウンサイズ版です。
手にしっくり馴染むサイズ感

私の手には、ワンテンよりもこのレンジャーがぴったり。
USA製は平均して大きめですが、ナイフは「手に合うこと」が何より大事です。
道具は使いやすさあってこそ。
外メシのメインナイフ

外での調理ではこのレンジャーがメイン。
付属の革製シースはベルトループ付きで、腰やリュックに装着できて便利です。
超軽量『BUCK / HARTSOOK NECK KNIFE』

最後は同じくBUCK社のナイフで、
ミリタリーナイフの名匠Doug Hartsook氏とのコラボモデルです。
わずか15gの軽さ!
驚くべきは重量。たった15g。
そのため“ネックナイフ”の名の通り、首から下げて使える設計です。
私は胸ポケットに入れておくのが定位置。
プロ職人による熱処理
鋼材の熱処理は、名職人Paul Bosによるもの。
小さいながら本格派で、外ではカッター代わりに大活躍しています。
プラスチック製のシースは片手でも抜ける使いやすさです。
まとめ──道具としての「使えるナイフ」
焚き火は小型ストーブ「Bushbox」で行うため、薪割りのような大仕事は不要。
だからこそ、私にとって必要なのは使えるサイズのナイフなんです。
ナイフはただの刃物ではなく、手に馴染む道具であり、
長く付き合うほどに味が出る“相棒”のような存在。
たまにはこんな趣味の話も、悪くないでしょう。
お気に入りのナイフはありますか?

コメント