r>g とは?資産を持つ人ほど豊かになりやすい理由をわかりやすく解説

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日記
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「お金持ちは、なぜますますお金持ちになるのだろう?」

投資をしていると、こんな疑問を持つことがあります。

その理由を考えるうえで、とても興味深いのが、フランスの経済学者トマ・ピケティ『21世紀の資本』で広く知られるようになった、

「 r > g 」あーるだいなりじー

という考え方です。

一見すると難しそうですが、意味はそれほど難しくありません。

今回は「 r>g 」とは何なのか、なぜ資産形成や投資と関係するのかを、できるだけわかりやすくまとめてみます。

「 r > g 」とは?

まず、「r」「g」が何を意味するのかを知ると簡単です。

「 r 」 = 資本収益率(return)

「 r 」は、資産からどれくらいの収益を得られるかを表します。

例えば、

  • 株式の配当金
  • 株式の値上がり益
  • 投資信託・ETFの収益
  • 不動産の賃料収入
  • その他の資産から得られる利益

などです。

仮に1,000万円の資産を持っていて、年間5%の収益が得られれば、

1,000万円 × 5% = 50万円

となります。

この場合、資本収益率「r」は5%です。

「 g 」 = 経済成長率(growth)

一方、「 g 」経済全体がどのくらい成長するかを表します。

GDPや所得など、経済全体の成長率をイメージすると分かりやすいでしょう。

例えば経済成長率が1%なら、

経済全体が1年間で約1%成長する

というイメージです。

そして、

r > g

とは、

資産から得られる収益率のほうが、経済全体の成長率より高くなりやすい

という関係を表しています。

具体例で考えてみる

例えば、

  • 資産1,000万円
  • 資本収益率「r」=5%
  • 経済成長率「g」=1%

だったとします。

すると、

資産:年間5%増える

一方で、

経済:年間1%程度成長する

ということになります。

もちろん実際の投資では、毎年必ず5%増えるわけではありません。

株価が下落する年もありますし、配当金が減ることもあります。

それでも長期的に見ると、

資産を持っていることで得られる収益が、経済全体の成長率を上回ることがある

というのが「r>g」の重要なポイントです。

なぜ「 r>g 」だと資産格差が広がりやすいのか?

ここが「 r>g 」の最も重要なところです。

例えば、

Aさん:1,000万円の金融資産を持っている

Bさん:金融資産をほとんど持っていない

とします。

Aさんが資産を年5%で運用できれば、

1,000万円 → 1年で約50万円の収益

になります。

この50万円を使わずに再投資すれば、翌年は、

1,050万円 × 5% = 52万5,000円

の収益を生みます。

さらにその利益も再投資すると、

資産が資産を生み出す

状態になっていきます。

一方、資産をほとんど持っていないBさんは、基本的に労働によって収入を得る必要があります。

この違いが長期間積み重なると、

「資産を持っている人ほど、さらに資産を増やしやすい」

という現象が起こります。

「 r>g 」と「複利」は相性がいい

ここで重要になるのが複利です。

例えば、1,000万円を年5%で運用したとします。

利益を使わず、毎年再投資すると、

経過年数資産額の目安
0年1,000万円
10年約1,629万円
20年約2,653万円
30年約4,322万円

となります。

これは、

「利益がさらに利益を生む」

という複利効果によるものです。

つまり、

資産を持つ

資産が収益を生む

収益を再投資する

さらに資産が増える

増えた資産から、さらに大きな収益が生まれる

という循環ができます。

これが長期間になるほど、大きな差になっていきます。

高配当株・ETFにも「 r>g 」の考え方は関係する

例えば、1,000万円を高配当株やETFに投資して、仮に年間4%の配当金を受け取れたとします。

単純計算では、

1,000万円 × 4% = 年40万円

です。

この40万円を生活費として使えば、

資産から生活を支えるお金を受け取る

ことになります。

一方、この配当金を再投資すれば、

配当金 → 再投資 → 保有資産増加 → 配当金増加

という循環を作ることができます。

ただし、高配当株やETFも価格変動があります。

配当利回りが高いからといって、必ず利益が出るわけではありません。

また、減配や無配になる可能性もあります。

したがって、

「r>gだから投資すれば必ず儲かる」という意味ではありません。

ここは非常に大切です。

「 r>g 」は投資の必勝法ではない

「 r>g 」という言葉を聞くと、

「資産収益率のほうが経済成長率より高いなら、株式投資をすれば必ず儲かるのでは?」

と思うかもしれません。

しかし、そういう意味ではありません。

「 r 」はあくまで資本から得られる収益率です。

株式市場では、

  • 株価が下落する
  • 配当金が減る
  • 企業が倒産する
  • 為替が変動する
  • インフレによって実質的な価値が変わる

など、さまざまなリスクがあります。

また、「 r 」はすべての人が同じ収益率を得られるわけでもありません。

したがって、

r > g = 投資すれば必ず儲かる

ではありません。

あくまで、

「資産を持つことによって得られる収益が、経済全体の成長より速く増えることがある」

という、長期的な資産分布を考えるうえで重要な考え方です。

「 r>g 」と労働収入の違い

「 r>g 」を考えるとき、もう一つ重要なのが、

「働いて得る収入」と「資産から得る収入」の違い

です。

会社員などの場合、基本的には、

働く → 給料を受け取る

という仕組みです。

一方、資産を持っている場合は、

資産を保有する → 配当・利息・賃料・値上がり益などを得る

という仕組みになります。

もちろん働いて得る収入も重要です。

しかし、資産収入には、

「自分が働いていない時間にも資産が働いてくれる」

という特徴があります。

そのため、資産形成では、

労働収入の一部を資産に変えていく

という考え方が重要になります。

資産形成では「お金を働かせる」という発想が大切

例えば毎月の収入から少しずつ貯蓄し、その一部を長期投資に回すとします。

最初は小さな金額でも、

10万円 → 100万円 → 500万円 → 1,000万円

と資産が増えていけば、資産から生まれる収益も大きくなっていきます。

特に、

「利益を使わずに再投資する」

ことで複利効果を活かせます。

ただし、投資にはリスクがあります。

生活防衛資金まで投資に回してしまうのではなく、

「使うお金」と「将来のために運用するお金」を分ける

ことが大切です。

「 r>g 」は相続とも関係している

「r>g」を考えると、世代間の資産格差についても見えてきます。

例えば、親から1,000万円の金融資産を相続した人と、金融資産をほとんど相続しなかった人では、スタート地点が違います。

相続した1,000万円を長期間運用すれば、その資産からさらに収益が生まれます。

つまり、

親の資産

子どもが相続

子どもが運用

資産がさらに増える

ということが起こり得ます。

これが「資産を持つ家系は、世代を超えて資産を持ち続けやすい」という現象の一つの理由です。

もちろん、相続税や資産の取り崩し、投資の失敗などもありますので、必ず資産が増えるわけではありません。

「 r>g 」から学べること

「 r>g 」という考え方から、私たち個人が学べることはいくつかあります。

① 貯金だけでなく資産形成を考える

現金を貯めることは大切です。

しかし、長期的にはインフレによってお金の実質的な価値が下がる可能性もあります。

そのため、余裕資金については、

貯蓄+投資

という考え方も重要になります。

② 複利を味方につける

投資期間が長くなるほど、複利の効果は大きくなります。

そのため、若いうちから少額でも投資を始めることには大きな意味があります。

③ 配当金などの資産収入を育てる

株式やETFなどから得られる配当金は、資産から生まれる収入です。

配当金を再投資すれば、さらに資産を増やすこともできます。

一方、老後には配当金を生活費の一部として使うという選択肢もあります。

④ 「お金を貯める」から「お金を働かせる」へ

資産形成では、

収入を得る → 貯める

だけではなく、

収入を得る → 貯める → 投資する → 資産が収益を生む

という流れを作ることが重要になります。

「 r>g 」を一言で表すなら

「 r>g 」を難しい経済学の言葉ではなく、身近な言葉で表すなら、

「経済全体が成長するスピードより、資産が増えるスピードのほうが速くなれば、資産を持っている人ほど資産を増やしやすい」

ということです。

そして、その背景には、

資産収益+複利+長期運用

という仕組みがあります。

まとめ

「 r>g 」は、トマ・ピケティの『21世紀の資本』で広く知られるようになった考え方です。

r = 資本収益率

g = 経済成長率

そして、

r > g

とは、

「資産から得られる収益率が、経済全体の成長率を上回ることがある」

という関係を表しています。

これが長期間続くと、資産を持っている人ほど資産を増やしやすくなり、資産格差が拡大する可能性があります。

個人の資産形成という視点から見ると、

働いて収入を得る

その一部を貯蓄する

余裕資金を投資する

資産から収益を得る

再投資して複利を働かせる

という流れを作ることが重要になります。

ただし、

「 r>g 」は投資の必勝法ではありません。

株式やETFなどには価格変動や減配などのリスクがあります。

大切なのは、「 r>g 」という言葉そのものを覚えることではなく、

「自分が働いて得たお金の一部を、将来は自分の代わりに働いてくれる資産に変えていく」

という考え方を知ることではないでしょうか。

資産形成は、最初は「自分がお金のために働く」ことから始まります。

そして少しずつ資産を育てていくと、

「今度はお金にも働いてもらう」

ことができるようになります。

この違いを知っているかどうかは、長い人生の資産形成を考えるうえで、意外と大きな違いになるのかもしれません。

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