原木シイタケの自家栽培を始めてみた

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シイタケほだ木ラックのアイキャッチ 番外編

ポット苗などを購入している園芸店で、シイタケの菌がすでに植菌されたほだ木(コナラ)が販売されていました。

自然農法、家庭菜園などでブログや動画を検索していると、たまにキノコの自家栽培が出てきて気になっていました。

その情報によると、原木(げんぼく)キノコができるまではものすごい手間と時間がかかるようで、週末だけの家庭菜園では無理なのかなと思っていましたが、この商品をよく見るとすでに多くの工程を経たほだ木のようで、これなら週末だけのシャープ菜園でも試してみる価値があるかなと思いました。

今回は原木キノコ栽培に興味がある方に向けて、原木シイタケ栽培を紹介します。

本格的なやり方と実際に泉水坂シャープが実践した(始めた)お手軽なやり方をまとめましたので、興味のある方は参考にしてください。

【原木栽培の工程(本格的なやり方)】

原木の伐採

育てるキノコに適した原木を山が紅葉し始めた頃から春の新芽が出るまでの期間に伐採する(11月から3月)。

葉枯らし

根元付近から木を切り倒し、葉が付いた状態で切り倒したまま置く。そうすると葉からだんだんと水分が抜けていき植菌に適した状態になる。

玉切り

管理しやすいように約1mの長さに切断し、約1ヶ月植菌場所で直射日光を当てないように注意して管理する。

植菌作業

原木に種菌を植え付ける植菌作業を行う(2月から3月)。

種菌のタイプ(規格)には「駒菌」「形成菌」「オガ菌」などがある。

仮伏せ

植菌が終了した原木を菌糸の活着を図るため、ほだ木を横積みにしておく。

本伏せ

仮伏せが終わったら、更にシイタケ菌を蔓延させる「本伏せ」を行います。

原木をまんべんなく雨風に当てます。

種駒の場合は打ち込んだ部分が白く発菌した頃、形成菌は木口に菌糸紋が出現する頃が目安。

ほだ起こし

伏せ込んで1夏経過した秋に、ほだ木をキノコの発生に適したほだ場に移し、採取しやすいように立てかける。

収穫

自然発生の場合、本格的に発生が始まるのは植菌して2夏経過してから。

傘の裏側にある膜の「ヒダ」が切れたら収穫可能。

【お手軽な栽培方法】

泉水坂シャープが園芸店で見つけたのは上記の工程の大部分を省いてくれる商品で、「浸水」「ほだ起こし」のみです。

「ほだ起こし」は立てかけるだけですので、作業としては浸水のみとも言えます。

ほだ木

こちらがシイタケの菌を植菌したほだ木です。

ほだ木

腕の太さ程度の長さ90cmのコナラです。

小さな白丸が打ち込んだシイタケ菌の種駒です。

ほだ木の種駒

1本につきたくさん打ち込まれています。

園芸店にはすぐ隣に種駒を打ち込んでいないほだ木も売られていました。

この場合は、自分でほだ木に穴を開けて別売りの種駒を打ち込むことになります。

シイタケほだ木の説明書1
シイタケほだ木の説明書2

作業

すでに2夏を経過して本伏せまで済んでいるので、ほだ木と水を別売りの浸水袋に入れ、立てて菌の成長を促します(夏:12時間、冬24時間が目安)。

シイタケほだ木の浸水袋
シイタケを浸水

栽培場所

説明書を読むと「雨がよく当たり、直射日光が当たらない場所で、風通しのよい所」と書かれています。

シャープ菜園のどこに置こうか?

3つの条件を満たす場所が見つかりません。ここが植物と菌の違いですね。

そこで、「雨」を「散水」に置き換えてみました。週一での散水は確実にできますので。

また、直射日光が当たらない場所は「遮光ネット」をかけることで解決しました。

遮光ネットならある程度の風通しも確保できそうです。

DIYで囲い?を作りました。

シイタケとラック

時間が無くて防腐塗装は次回以降になりました。

シイタケと日除け

今回はここまでです。

1〜2週間で変化が見られると思いますので、後日ブログで報告します。

【もう一つの栽培方法】

今回は原木での栽培でしたが、キノコの栽培方法には菌床(きんしょう)栽培もあり、こちらも手軽にできそうです。

「〇〇栽培キット」という名で各種キノコの栽培キットが売られています。

広葉樹のオガくずを固めてキノコの菌を植菌したブロック状の菌床です。

家(屋内)で気軽にキノコ栽培ができるそうで、水やりと温度管理だけで収穫できるそうです。

最初にこちらを試してからほだ木栽培に移行してもいいと思います。

【商品の紹介】

今回使用した商品を紹介します。

購入したのはカインズです。

ほだ木

シイタケ栽培に適した太さのコナラを90cmにカットしてあり、すでにかなりの数の種駒を打ち込んであります。

金額は1本2,980円でした。私は2本購入しました。

すでに2夏経過したほだ木ですから、うまくすればこの秋冬に収穫が見込めるほだ木がこの値段で購入できるなら、シイタケ栽培の裾野が広がります。

浸水袋

ほだ木が収まる専用のビニール袋。

これは無くても代用できそうです。

金額は1袋498円でした。私は2袋購入しました。

その他

3つの条件、雨がよく当たり、直射日光が当たらない場所で、風通しのよい所があれば、ほだ木と浸水袋だけで始められますが、シャープ菜園のように囲いを作って遮光ネットを掛ける場合はその費用が追加されます。

【参考資料】

このブログを書くにあたって参考にさせていただいたのは、「菌興椎茸協同組合」さんのホームページ、「原木しいたけのできるまで(初めての方向け)」です。

画像が多くてすごくわかりやすいページです。

また、マニュアルがダウロードできたり、動画でもわかりやすく説明されていますので非常に参考になりました。

【まとめ】

まだ立派なシイタケを手にしていないのですが、「キノコ栽培は難しくて手間がかかる」という考えを払拭してくれる商品だと思います。

これなら週末だけの家庭菜園でも楽しめると思います。

また、このほだ木は3〜4年使えるそうです。

無事に収穫できたらご報告いたします。

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