タイトルだけでは何のこっちゃ?ですよね。
農業や家庭菜園の界隈で最近よく聞く言葉です。
字を書くと「菌根菌」です。
3文字なのに「菌」が2つも出てきます。
今回はこの菌根菌について調べたことを共有したいと思います。
【菌根菌とは】
Wikipediaによると、
「菌根菌」とは、菌根を作って植物と共生する菌類のことである。
土壌中の糸状菌が植物の根の表面または内部に着生したものを菌根と言う。
菌根菌は、土壌中に張り巡らした菌糸から、主にリン酸や窒素を吸収して宿主植物に供給し、代わりにエネルギー源として共生主となる植物が光合成により生産した炭素化合物を得ることで菌自身が成長する。
多くの菌根菌は共生植物に対し明確な成長促進効果がある。
特定の植物とのみ共生をする種もいれば、アーバスキュラー菌根の様に多くの植物と共生を行う種もいる。
森林の地上に発生するキノコは多くが菌根菌である。
とのことです。
【菌根菌と植物の関係】
「菌と植物は共生関係にある」ということですね。
つまり、
① 土壌に菌がたくさん増えて、
② 植物と共生してくれれば、
③ 菌と植物が互いに成長する。
ということかな。
【菌根菌を増やすには】
ではこの菌根菌を増やすにはどうすればよいのでしょうか。
自然農法的に考えると、
①菌根菌と共生関係にある植物を植える
地域の土壌や気候に適した共生可能で多様な植物の種を植えることで、菌根菌の種類と数を豊かにする。
菌根菌と相性のいい植物には、トマトやイチゴ、リンゴなどの果樹から、ネギやニンジンのような根菜類まで多種多様。
自然農法的には、相性に関わらず多種多様な種をばら撒く(植える)ことで土壌に多種多様な菌を増やす方法がよいのかな。
②菌根菌は、有機物が豊富な土壌を好む
土壌に菌のエネルギー源である有機物の量を増やして菌根菌の活動を促進する。
自然農法的には、雑草を刈って畝の上に敷く草マルチ(緑肥になる)が有効ですね。
③土壌のpHバランスを整える
土壌が酸性に傾くと菌根菌の活動が弱まる。
アルカリ性に偏ると他の微生物とのバランスが崩れやすくなる。
土壌のpHを定期的に測定して石灰等を適切に用いてバランスを整えることが大切。
自然農法的には、pH調整剤を投入せずに時間をかけてバランスが整うのを待った方がよいのかな。
調べると、他にも様々な菌根菌を増やす方法があるようですが、家庭菜園レベルではないので割愛します。
【根粒菌(こんりゅうきん)との違い】
「菌根菌」とは、植物の根にくっついて植物と互いに助け合って生きるカビの仲間。
私たちが普段食べているキノコも菌根菌のひとつです。
植物と共生する菌といえばマメ類の根にコブ(根粒)を作る「根粒菌」が有名ですが、それとはまったくの別物。
根粒菌は細菌(バクテリア)、菌根菌は真菌(カビ)であるという違いのほか、根粒菌はマメ科植物としか共生しないのに対し、菌根菌は陸上の約8割の植物と共生することができる。
【まとめ】
自然農法的には、
「多種多様な作物を密植で育てる」
「雑草を刈って草マルチ」
これだけでも菌根菌は徐々に増えてくれると思います。
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