神社巡りをしていると、「御嶽神社」をよく見かけます。
街の片隅でみかけるこんなちっちゃな祠にも「御嶽神社」の文字が(見えにくいですが)。

ところが、同じ漢字でも、
「みたけ神社」と読む場合と「おんたけ神社」と読む場合があります。
「何が違うの?」と思った方も多いのではないでしょうか。
今回は、その違いや見分け方をわかりやすくまとめました。
見分け方はある?
実は、漢字だけで読み方を判断することはできません。
ただし、次のような傾向があります。
由緒・由来
【みたけ】
武蔵御嶽山(東京都青梅市)や地域の霊山に由来するもの。
古くから山そのものを神として祀る信仰に由来します。
「御岳(みたけ)」は「神聖な山」という意味を持ち、日本各地の霊山に付けられた呼び名でした。
そのため、地域の山や鎮守の神として創建された神社では、「御嶽神社」を「みたけ神社」と読むことがあります。
東京都青梅市の武蔵御嶽神社(むさしみたけじんじゃ)は、その代表的な例です。
【おんたけ】
木曽御嶽山(長野・岐阜)の御嶽信仰・御嶽講に由来するもの。
長野県と岐阜県にまたがる御嶽山(おんたけさん)への信仰から生まれました。
江戸時代には「御嶽講(おんたけこう)」という信仰集団が全国に広まり、御嶽山を信仰する人々によって各地に御嶽神社が建立されました。
そのため、御嶽講や木曽御嶽山との関わりがある神社は、多くが「おんたけ神社」と読まれます。
御祭神
【みたけ】
日本武尊(やまとたけるのみこと)
大己貴命(おほなむちのみこと)
少彦名命(すくなひこなのみこと)
櫛麻智命(くしまちのみこと)
廣國押武金日命(ひろくにおしたけかなひのみこと)
大口真神(おおぐちまがみ)
【おんたけ】
国常立尊(くにのとこたちのみこと)
大己貴命(おほなむちのみこと)
少彦名命(すくなひこなのみこと)
その他
【みたけ】
神社の祠に
- 「大口真神(おおぐちまがみ)=ニホンオオカミ」
- 「おいぬ様」
- オオカミの像や絵、札
があれば、武蔵御嶽神社の信仰を受け継ぐ「みたけ」系である可能性が高いでしょう。
大口真神とは、一般には「おいぬ様」と呼ばれるオオカミの神です。
山中で人々を守り、火難除け、盗難除け、魔除け、五穀豊穣、家内安全などの守護神として信仰されてきました。
武蔵御嶽神社では狛犬ではなく、「おいぬ様(オオカミ)」が神様のお使いとされています。

【おんたけ】
神社の由緒に
- 「御嶽講」
- 「木曽御嶽山」
- 「御嶽教」
などの記載があれば、「おんたけ」と読む可能性が高いでしょう。
まとめ
同じ「御嶽神社」でも、その背景には異なる信仰があります。
- みたけ … 地域の霊山や武蔵御嶽神社などに由来する山岳信仰
- おんたけ … 長野県・岐阜県の御嶽山を中心とする御嶽信仰・御嶽講
一見同じ名前でも、その由来を知ると神社巡りがさらに楽しくなります。
次に「御嶽神社」を訪れた際は、「この神社は『みたけ』かな?それとも『おんたけ』かな?」と由緒を確認してみるのも、神社巡りの楽しみの一つになるでしょう。
ただし例外もあるため、最も確実なのは神社の公式ホームページや由緒書きを確認してください。
気になる武蔵御嶽神社(東京都青梅市)ですが、調べてみたら山の麓からケーブルカーで登って、さらに25分歩き(上り坂)、そして330段!の階段を登って到着だそうです。
公式ホームページには、
「ご参拝の方は、出来るだけ歩きやすい靴でお越しください」
の文字が。
義足の私がたどり着けるか心配です。
年内に参拝チャレンジしたいと思います!

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