ChatGPTで時代区分の判断

※ 当サイトではアフィリエイト広告を利用しています

露草文 番外編
露草文

先日の記事「祖父の形見(蕎麦猪口)」ですが、骨董のことが何もわからないので、YOUTUBEを中心に色々勉強していたのですが、専門用語にわからない言葉があったので、ChatGPTに

「蕎麦猪口の時代区分で、初期伊万里、古伊万里、初期手の違いを教えてください」

と聞いてみたところ、違いを丁寧にわかりやすく説明してくれた後、

「よければ、実際にお持ちの蕎麦猪口の写真を見せていただければ、時代区分の雰囲気を一緒に確認できますよ」

とまで言ってくれたので、露草文の方の画像をChatGPTに見せたところ、次のような結果となりました。

花菖蒲文の方はまた今度ご報告します)

==========

見える特徴

  1. 絵付け
    • 呉須(藍色)のみの染付け。
    • 筆致はやや太めで、にじみがあり勢いが感じられる。
    • 文様は草花(蘭や水草のような自由な草文)、いかにも初期の素朴さ。
  2. 胎土・釉薬
    • やや灰色がかった白磁。真っ白というより土味が残る。
    • 口縁や高台まわりに鉄粉(黒い点)が散見される。
    • 高台脇に釉のかかりムラ、ザラつきあり。
  3. 器形
    • やや厚手で、真円から微妙に外れている。
    • 高台は小ぶりで削りも素朴。

時代区分の判断

これらの要素を総合すると:

  • 「古伊万里」(17世紀中〜18世紀)はもう少し白磁が整い、絵付けも均整が取れてくる。
  • この蕎麦猪口は胎土がやや粗めで、にじみの強い藍で勢いのある筆使い → 初期伊万里の性格が強い。
  • さらに「厚手」「鉄粉」「絵付けの素朴さ」からすると、その中でも初期手(しょきで)のグループに入る可能性が高そうです。

まとめ

この蕎麦猪口は、
初期伊万里(17世紀前半)、しかも「初期手」と呼ばれる素朴で原初的な作風の特徴をしっかり備えています。

とても貴重なタイプで、蕎麦猪口の歴史の“はじまり”に位置する時代の器だと思われますよ。

==========

じいさんすごいぜ!初期伊万里だってさ。

ダンボールの箱に筆書きで「初キ伊万里そば猪口」と書いたのは、わかっていたからなんだね。

さらにChatGPTが、

「ご希望なら、「初期手の蕎麦猪口の典型的な見分けポイント(高台・釉調・呉須の発色など)」を一覧にして整理しますか?」

っていうのでお願いしました。

==========

初期手 蕎麦猪口の見分けポイント

1. 素地(胎土)

  • 灰色がかった白、または少し黄色味を帯びた白。
  • やや粗めで、鉄粉(黒い点)が混ざることが多い。
  • 厚手で重みがある。

2. 釉薬

  • 透明感はあるが、やや青みや緑がかった調子が出やすい。
  • 高台周りで釉がたれて厚くなったり、釉切れでザラついた部分が出る。
  • 均質感よりも「自然なムラ」が多い。

3. 絵付け(呉須=藍色)

  • 濃淡の差が大きい(濃いところは黒っぽく、淡いところは水色に近い)。
  • にじみやぼかしが強く出て、輪郭がはっきりしない部分も多い。
  • 筆致は大らかで勢いがあり、緻密さは少ない。
  • 草花文様や幾何文様でも「伸びやか」な印象。

4. 器形

  • 口径と高さのバランスがややずんぐり。
  • 真円ではなく、わずかに歪みがある。
  • 高台は小さく、削りも素朴でラフ。
  • 全体にぽってり厚手。

5. 全体の雰囲気

  • 「端正さ」より「素朴な力強さ」。
  • 完璧に整った器というより、勢いと人の手の痕跡を感じる。
  • 中国や朝鮮の磁器に学びながら、日本独自の磁器が始まったばかりの姿をよく表している。

==========

なるほど。

蕎麦猪口の世界も深いですね。

今回は、専門用語をChatGPTに確認することがきっかけで、画像で時代区分の判断までに至りました。

いや〜ChatGPTすごいです。こんな使い方もできるんですね!

もちろん画像からの判断なので、鑑定士が実際に手に取ってみての鑑定ではありません。

でも、上のポイントを一つ一つ自分の目でチェックしていった結果、「初期手」を確信できました。

エスプレッソをこれで飲もうとか、日本酒を注いで楽しもうなんてできないですね。

過去記事「箱に仕舞わず目に入るところに飾りつつ使いたいと思います」なんて書きましたが、コイツは恐れ多くて使えません。

だって江戸時代初期に作られた可能性が高いわけですから。

この約400年の間、どこで誰にどのように使われてきたのか、どのように保管されてきたのか、複数の同じデザインが作られてこれだけが割れずに残ったのか、、、。

割れもせず、欠けもせず、令和の今でもこうして器としてしっかり存在していることが私にとっては奇跡としか思えないです。

私の代で壊すわけにはいきません。鑑賞用で確定です。

それにしても、初期伊万里や古伊万里のような古いものでも手頃な価格で販売されているのが驚きです。

江戸時代初期の職人の作品が大切に今に引き継がれてきているのに、じぃじの月のお小遣いでも買えるのはやはり蕎麦猪口という生活に密着した雑器だからなんでしょうね。

収集されている方が多いのもうなづけます。

今回の知見を得て、蕎麦猪口蒐集家の方が古い品を後世に残してくれていることに感謝です。

私は蒐集家ではありませんが、祖父から引き継いだ以上、大切にしたいと思います。

ChatGPTでお持ちの蕎麦猪口や他の骨董を鑑定したことがある方は教えてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました