実はこのバンカープランツ、気にはなっていたのですが、2つの異なる説明があり、どちらが正しいのかわからないままでした。
その2つの説明とは?
「バンカープランツに集めるのは害虫なのか害虫の天敵なのか?」
です。
ところが最近、複数のわかりやすい説明に出会って何とか理解できたので共有したいと思います。
害虫をアブラムシ、天敵をてんとう虫と読み替えるとわかりやすいと思います。
【バンカープランツとは】
農作物の害虫の天敵を引き寄せる植物や作物で、害虫を減らす目的で農作物の周囲に戦略的に栽培されます。
バンカープランツのバンカーとは、銀行家(Banker)を意味し、害虫の天敵をバンカープランツ(畑の銀行)に預けておいて、必要な時(害虫が発生した時)に引き出す(害虫を食べてもらう)という意味だそうです。
つまり、害虫が発生してから後追いで天敵が来てくれても手遅れになるので、先に天敵をバンカープランツに預けておくということ。
つまり、
バンカープランツに集めるのは「天敵」
ということになります。
なるほど、だから「おとり植物」、「天敵温存植物」と言われるのですね。
【バンカープランツの紹介】
コンパニオンプランツ同様に様々な植物が紹介されています。
ここではその一部を紹介します。
クローバー:ヨトウムシの天敵を増やす
エン麦:天敵の住処になる
長ネギ:アブラムシの天敵を増やす
カラスノエンドウ:ハダニの天敵を増やす
赤クローバー:うどん粉病の寄生菌を増やす
ここで注目していただきたいのが、害虫という「虫」だけでなく、うどん粉病などの病気の原因菌に寄生する菌を増やすことでバンカープランツの役割を果たす植物もあるということです。
シャープ菜園は、「クローバー」と「エン麦」を土作りのために育てていますので、知らず知らずのうちにバンカープランツを導入していたことになります。
次のタイミングで赤クローバーの種も蒔きたいと思います。
【まとめ】
自然農法では殺虫剤を使用しないので、多様性を重視して害虫と益虫(天敵)のバランスを保つバンカープランツを積極的に 取り入れたいと思います。
【余談】
コスモス、ヒマワリ、ラベンダーなどはバンカープランツであると同時に、受粉を助ける訪花昆虫を呼ぶ効果も期待できるそうです。
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