様々な「農法」があるなか、このところ注目が集まっている「協生農法」。
最初、「共生農法」だと思ってましたが「協生農法」なんですね。
共に生きるのか? 協力して生きるのか?
共に生きるには協力が必要なので同じなのでは?
なんか自然農法と近い感じがしませんか?
自然農法と言うと、「農法はそれ自体人工的だから自然とは相反する」とおっしゃる方がいるようですが、この誤解を避けるために企業が言い始めた言葉なのかな、と思っていました。
そこで、今回はこの「協生農法」について調べましたので参考にしてください。
編著:(株)ソニーコンピュータサイエンス研究所の舩橋真俊さん編集、(株)桜自然塾の大塚隆さん監修の「協生農法実践マニュアル」を参考にさせていただきました。
この「協生農法実践マニュアル」はPDFでダウンロードすることができます。
52ページのマニュアルですが、ここでは「定義」と「原理」を抜粋しました。
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【1-1. 協生農法の定義】
協生農法とは、無耕起、無施肥、無農薬、種と苗以外一切持ち込まないという制約条件の中で、植物の特性を活かして生態系を構築・制御し、生態学的最適化状態(生態最適)の有用植物を生産する露地作物栽培法。
生態学的最適化とは、与えられた環境条件で可能な範囲で、複数種が競合共生しながらそれぞれ最大限の成長を達成する状態を言う。
【1-2. 協生農法の原理】
協生農法は、食糧生産するための生態系自体を作り上げてしまう農法である。
生態系を構築するとは、最も端的にはその場所に定着・出入している種多様性を増やすことを指す。
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とのことです。
要は、「ほぼ自然農法」ですね。
だって、無耕起、無施肥、無農薬、種と苗以外一切持ち込まず、密植(複数種が共生)して生物多様性を高めるってんだから。
ちょっと気になるのは、構築・制御、生態系を構築するというワードです。
マニュアルには様々な方法・論・原理などがグラフやイラスト、画像などで解説されています。
マニュアルを読んで感じたのは、自然農法よりも科学的にアプローチする農法というイメージでした。
自然農法は「なるべく人為的な介入を避ける」
協生農法は「自然を模倣して人為的に介入する」
私が感じたのはこんな感じです。
今後も「協生農法」に注目して、実践している方のブログや動画を参考にしてシャープ菜園に取り入れたいと思います。
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