開かずの金庫

妻の強力な協力で断捨離もかなり進み、あの手強いヤツに取りかかる時が来ました。

業務用の金庫。

オヤジの工務店経営時代の遺産。

もうかなり前から鍵を無くし、ダイヤルナンバーを忘れ、押し入れの中に放置されていた開かずの金庫です。

重たすぎて我々の手ではどうしようも無く、プロの方にお願いすることになりました。

まずは見積もりのための下見。

見に来てくれた方が親切で、色々なことを教えてくれました。

重さは目測で約80kgだそうです

当初、外に引きずり出してバールで扉をこじ開け、鉄クズとして売ろうと思ってましたが考えが甘かったようです。

扉やボディの中にコンクリートが詰められていて、鉄クズ屋さんも引き取らないそうです。

業務用金庫は全てナンバリングされていて、不法投棄などしたら直ぐにわかるようになっているそうで、罰金も高額になるそうです。

鍵、ダイヤルの部分を無理矢理壊そうとすると扉の上下にロックが掛かる仕組みになっているそうです。

開錠までに約3~4時間をみていて欲しいと言われました。

そしてなんと、なんと!

解錠と処分で見積もり金額は税込104,500円!

う~ん、オヤジもとんだやっかいモノを残してくれましたよ。

それを聞いた妻が粘って税込99,000に交渉してくれました。

中から金の延棒や札束が出てきてくれることを祈るしか無いです。

そして翌週、開錠業者さんが二人組みで来てくれました。

私と妻がキッチン周りの断捨離の続きをしている中、機械で削る音が和室から響きます。

やはり鍵穴にハリガネを差し込んで、、、のやり方では無いようです。

2時間くらい経った頃、「扉が開きますので立ち会ってください」と言われました。

いよいよ札束とのご対面の時です!

妻も断捨離の手を止めて見に来ました。

カチャっという音と共に扉が開くと、何やらファイルと封筒が見えます。

取り出してみると、工務店時代の会社の土地や建物の登記簿謄本契約書でした。

奥まで覗き込みましたが、金の延棒はありません

いや、金庫内は2段になっていて鍵の付いた引き出しがあります。

そうです、金の延棒や札束があるとしたらこちらです。

さっそく更なる開錠に取り掛かってもらいました。

ものの1分で鍵は開けられ、恐る恐る引き出してみると、、、

出てきました。会社の印鑑と社判、代表印

まあそんなもんでしょう。

取らぬ狸の何とやらですね。

家庭用の金庫なら5,000円くらいから開けてくれるそうですが、ここに来て99,000円は痛いです。

でも、これにて押入れが空っぽになりスッキリしました。

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