オヤジは人を信じない人でした。
大工から工務店経営までトラブルが絶えない人でした。
私が小さな頃から母方の親戚とは断絶していて、自分の親兄弟とも付き合いをほとんど断っていました。
母とは20年以上前に離婚しました。
一緒に仕事をして同居していた私も絶えられなくなり10年前に会社と家を出ました。
完全に孤立していたオヤジ。
どこでのたれ死のうが構わないと思ってました。
警察に呼ばれて久々に再開したら、人を信じないオヤジが人に助けられないと生きていけない状態になってました。
それまでの老人のイメージは、過去は色々あったけど、角が取れて丸くなりおとなしくなったおじいちゃん、、、なんですが。
オヤジはいまだに、周りの大切な人を「あの野郎」と呼び、勝手に被害妄想を膨らませて、「必ずやっつけてやる!」と言い続けています。
数年前に亡くなった兄の息子(私の従兄弟)に、「生前兄に3億円くらいの精神的な損害がある」と言って、幼少の頃からの恨みつらみをA3の用紙にビッシリ書いた資料を突きつけたり、
私がオヤジの会社を辞める少し前に、大きな工事を任せていただいた地元の名士に対して、「あの野郎、あと1億円払わせてやる」と言ったり、
大家さんに対して、「オレの留守中にガス屋と一緒に勝手に部屋に入っていたずらしてやがる」と言ったり。
この3つの妄想は、包括支援センターの方や、介護認定委員の方、ケアマネにも真顔で真剣に具体的に何回でも話します。
皆さんさすがにプロで、上手にあしらいますが、まだ私にはそれができません。
「またその話かよ!ふざけるな!」
こうでも言わなきゃ精神的に持ちません。
何が正解なのでしょうか?
コメント