関わりたくなかったオヤジの介護に関わって、介護、認知症を知るにつれ、「自分の死」を考えるようにもなりました。
そこで前から気になっていた、イェール大学哲学教授シェリー・ケーガンの『DEATH』を読んでみようという気持ちになりました。
この本は以前から知っていたのですが「哲学」ですし、かなり分厚い本なので躊躇してました。
後から知ったのですが、この本は「完全翻訳版」と「日本縮約版」があり、私は知らずにぶ厚い方の「完全翻訳版」を買ってしまいました。
違いとしては、「日本縮約版」は、形而上学的な詳しい考察のほとんどを省き、倫理と価値に関わる問題に的を絞っています。とのことです。
前半の「死の本質」を定義するまでの形而上学的な詳しい考察は、
「哲学者ってこうやって物事を突き詰めていくんだ」
ってことがわかりました。
私のように、哲学的思考に慣れていないとまどろっこしくて。
前半だけでもうお腹いっぱいで、肝心な後半は1ヶ月くらい間を空けてから読みました(笑)
YouTubeでこの本の解説をしているチャンネルが結構ありますので、そちらを見てからの方が理解できるかもしれません。
ここでは本の内容には触れませんが、私の感想としては、
「人は必ず死ぬのなら、恐れずに「死」を受け入れよう」
ということ。
例えば私が余命宣告を受けたら、
「あっそ。じゃそれまでに何ができるかな」
って冷静に考えられるようにはなったかな。
(実際にはわかりませんが)
この本をきっかけに、ちょっと「哲学」にも興味が湧いてきて、『ソクラテスの弁明』なんて本も読んでしまいました。
あのクソオヤジの妄想話を聞かされたり、汚部屋の断捨離で心身ともに疲れましたが、死について考えたり、哲学に触れてみたりしたきっかけを与えてくれたと思えばチャラかな(笑)
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