『ウォール街のランダム・ウォーカー』の著者バートン・マルキール氏は、「初心者は低コストで分散されたインデックス型投資信託」と断言していますが、私のように働いて得るインカムが少ない年金生活者の高配当株重視の投資方法について、深掘りしてみましたので参考にしてください。
結論
“人による”が本当の答え。
ただし、
・年金がある
・生活費と投資資金を分離している
・値動きストレスを減らしたい
この条件なら、
配当重視は「合理的な選択」になり得ます。
配当重視のメリット
① 現金収入が見える安心感
60代は「取り崩し」に不安を感じやすい世代です。
資産を売るのは心理的に怖い。
でも配当は“もらうだけ”。
この違いは想像以上に大きい。
② 取り崩しリスクを減らせる
株価が暴落しているときに
資産を売るとダメージが大きい。
配当があれば、
売らずに生活費を補える可能性がある。
③ 投資を続けやすい
投資で最も重要なのは継続。
配当は、「投資が働いている実感」を与えてくれます。
これが途中退場を防ぎます。


配当重視のデメリット
ここが重要です。
① トータルリターンが最大化しない可能性
高配当株は、
・成長性が低い
・値上がり余地が限定的
場合があります。
配当+値上がりの合計(トータルリターン)で見ると、
市場平均に劣る可能性はある。
② 税金効率が悪い
配当は受け取るたびに課税。
成長株なら売却まで課税繰延。
税効率では成長株優位。
③ 業種偏りリスク
高配当は、
・金融
・エネルギー
・通信
などに偏りやすい。
分散が弱くなる可能性。
60代にとって何が最適か?
ここで大事なのは、
最大リターンより、最大安定。
60代は資産形成期ではなく、
資産活用期に近い。
目的が違えば、
正解も変わります。
■具体的比較
仮に1,000万円を運用。
ケースA:高配当4%
→ 年40万円の現金収入
ケースB:成長株中心・配当1%
→ 年10万円+値上がり期待
リターンは後者が高い可能性あり。
でも心理的安定は前者が高い。
どちらを優先するか。
私の結論
63歳の私にとっては、
配当重視は「正解のひとつ」。
ただし、
・株式80%維持
・GOLDと暗号資産で分散
・年1回リバランス
この前提があるから成立します。
配当100%依存は危険。
配当+分散が鍵です。
バランス型という選択肢
実は理想形は、
・コア:インデックス
・サテライト:高配当
という組み合わせ。
配当の安心感を得つつ、
成長も取り込む。
完全な配当一本足ではなく、
“やや配当寄り”が現実的かもしれません。
最終判断基準
60代投資で一番大切なのは、夜、ぐっすり眠れるか。
リターンが1%高くても眠れなければ意味がない。
投資は数字だけでなく、心の安定も含めた総合戦略です。
まとめ
60代で配当重視は――
✔ 年金があるなら合理的
✔ 安定志向なら有効
✔ ただし分散は必須
✔ トータルリターン視点も忘れない
正解はひとつではない。
でも、
「自分の性格に合う戦略」はひとつです。
投資は勝つことより、続けること。
還暦を過ぎた今だからこそ、攻め方より“守り方”を考えたいですね。


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