鉄瓶を育てる

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煎茶を沸かす 日記
煎茶を沸かす

こちらが物置に1年以上保管していて久しぶりに出した時の状態。

全体的に薄っすらと茶色くなってました。

内側(底部)は一部赤サビのように見えます。

さっそく一般的に言われているリセット方法を試しました。

お茶の葉を入れ、鉄瓶の7〜8分目まで水を入れて茶葉と一緒に沸かす。

沸騰させたらそのままお湯が半分程度になるまで煮詰める。

煮詰めた後、中身を捨て鉄瓶を空にして余熱で乾燥させます。

乾いた鉄瓶に水を入れて沸かし、白いカップなどにあけてお湯の色を確認。

お湯がにごったり、金属臭がしたりする場合は④と⑤の工程を繰り返して透明になるまで調整する。

ところが何度やっても白湯の濁りが取れず、湯呑みの底に黒い粒が残る状態が続いたので、最終手段の金タワシで強制的にサビを落としました。

あらためて①〜⑤を試したところ、数回は薄く濁りが残る感じでしたが、その後は濁りも金臭さも無くなりました。

その後3ヶ月、煎茶を淹れて楽しんだ結果、タンニン皮膜が形成されました。

特にこの鉄瓶は茶漉しがある「煎茶鉄瓶」なので、茶葉を入れて火にかけることができますので、普通にお茶を淹れていれば、タンニン皮膜が維持されて錆びにくくなります。

もう一つのサビ対策である、硬水を何度も沸かして作る白い湯垢皮膜は必要なさそうです。

鉄瓶が熱いうちに、外側にも真っ黒なタンニン液を何度もかけたのですが、この鉄瓶は黒くならずに備前焼のような色合いです。こんなところが明治の文人に愛されたのかもしれません。

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